高能率変換型のMCフォノカートリッジ（インピーダンス1.5Ω、出力電圧0.25mV）が発電する出力信号は、41.66ナノワットという極めて微少な電力です。それだけに、わずかな伝送ロスでも致命的になりかねません。その重要性を熟知しているゾノトーンは、素材や設計や構造はもちろん、パーツにいたるまですべてに妥協を排しています。たとえば導体です。ケーブルの導体は、「サウンドのクオリティを左右する最重視ポイント」。これはゾノトーンの一貫した考えです。

“ピュア＆エネルギー＆迫真のプレゼンス”を追求した導体は、いわばゾノトーンの代名詞です。「Shupreme TW-1」の導体には、厳選・吟味した高純度素材を惜しみなく投入しました。超高純度7NクラスCuを中心に、高純度無酸素銅PCUHD、純銀コートOFC、高純度無酸素銅を含めた4種の素材を、ゾノトーンのお家芸ともいえる黄金比でハイブリッドした導体を採用しています。導体の格。それは、すなわち音の格です。

またシールド構造は２組の２芯ダブルシールドの外側に、さらに分離させた外環共通シールドを施したW・T・T・S 構造（Double Twin Core/Triple Shield）を採用しています。信号アースと筐体（アース）を分離させることで、MC型カートリッジの能力を最大限に引き出す完全フローティングによるバランス伝送が可能です。そこで体感するのは、MC型カートリッジならではの高純度で優れたダイナミックレンジや空間再現力。

殊にMC型カートリッジ昇圧用の「バランス型トランス」を愛用されているオーディオファイルには、大いに満足していただけることでしょう。Shupremeのピュアで繊細な精彩感、豊かな色彩感の豊麗な描写力、高S/N感を受け継ぐ「Shupreme TW-1」の魅力は、科学特性やデータやスペックを超えて、音楽や芸術の深淵な感動と出会えることでしょう。類い稀な精緻の極みから抽出されるサウンドは、まさに「Shupreme TW-1」の独壇場です。